コロナ後のパリ暮らし

2023年4月から1年の記録

フランス入国後の滞在許可証申請ができない!

2023年4月1日。直行便でその日のうちにパリに着きました。

着いたら早めにしようと思っていたのが、滞在許可申請です。

 

日本のフランス大使館でビザを取得しただけでは3ヶ月以上フランスに滞在できず、フランス入国後にOFII (Office Français de l’Immigration et de l’Intégration:移民局)への登録が必要です。
2009年9月からこの方式になり、2019年2月からオンライン手続きができるようになりました。
私は2008年にフランス留学経験のある人からいろいろ教えてもらっていたので、この情報については皆無。
大使館からビザが送られてきた際、ご親切にもメモを添付してくれていたのですが、出国直前までメモをちゃんとみてませんでした。

まあでも、どのみちフランス入国後にする手続きですからね、慌てることもありません。

 

いざ入国。

幸いにも日本語で手続き方法を解説してくれているサイト・動画がいくつも見つかります。

登録しないと不法滞在になってしまいますからね、猶予が3ヶ月あるとはいえ、早速オンラインで手続きを始めました。
ところが…この画面からカーソルがグルグル回転するばかりで、一切先へ進めません。

スクリーンショットだとカーソルがおかしな風に写ってますが、実際は同じ場所でクルクル回ってます)

申請画面2ページ目。ここから先へ進めない。

 

Référence réglementarieの項目は、スクリーンショットではCESEDA R431-16 10°ですが、他にはCESEDA R311-3 9°しか選べませんでした。しかし、どちらを試しても先へ進めません。
wifivpn、セキュリティソフト、いろいろ変えて、出来うるすべての接続環境を試しましたが、状況は変わりません。

 

こうなったらOFIIに直接行って聞こう、と思い立ち、13区まで出向きました。

午後1番に到着すると、屈強なガードマンのような人が、何の用だと仁王立ち。滞在許可申請をしたいというとオンラインでのやり方を教えてくれました。強面だけどtrés gentil…でも、そうじゃなくて。

その場でPCを開き、うまくできない様子を見せて、ようやく事情を理解してもらえたのですが、次の一言は、明日朝イチで来い、とのこと。

Googleでは16時30分まで営業時間と出ていたけれど、しょうがないのでこの日は帰宅。

 

翌週、朝イチにOFIIに出直しました。ここは難民申請の人なども行列しています。紛れて並んでいたら、例の屈強な男が何しにきた?と威圧してきます。どうやら先週のことは覚えてもらっていない様子。
事情をイチから説明すると、この行列じゃない、Sonnez, Sonnez!(そっちのインターホンで聞け!)とのこと。
言われるがまま、どうにか話をしたら、不機嫌なご婦人が出てきてくれました。しかしビザを見せると、これはここじゃない、警察署に行け、とのこと。
あれ?ネットで調べてきた情報ではそんな話ひとつもなかったのに…と思いながらも、なんだか怒りながらご婦人はそそくさと建物に戻ってしまって、取りつく島もありません。

 

ちなみに、私は困ったら英語で乗り切ろうと甘く考えていたため、無謀にも事前にフランス語をろくに勉強せず、A1にも満たないレベル。そこがそもそもいけないのですが、それにしてもOFIIの人はフレンドリーではありませんでした。もっとしゃべれていたら、違ったのかな。

 

他に何か手掛かりをと思い、その足で日本大使館まで出向き、相談してみることにしました。
同じように困っている人がいたらきっと駆け込んでいるだろうから、何か情報があるだろうと期待したのですが、結局有用な情報は得られず。まあ、そりゃそうか。

 

次に頼ったのが、日本でフランスビザの申請をサポートをしてもらった会社。
事情を説明したところ、私のビザの場合は、Référence réglementarieの項目はCESEDA R311-3 9°が正解だと教えてもらいました。大使館で確認済みの情報、という心強いお言葉。

でも、こっちでも何度も試してダメだったんだけど…と不安も頭を掠めながら、もう一度試みるも、やっぱりダメ。


この時点で4月13日。日本語で頼れるところはもう思いつきません。
手続き方法を解説したサイトでは、こんなトラブル、言ってなかったよ…

 

翌14日夜、帰宅してもう一度OFIIのサイトで手続きを試みたところ、なんと、うまくできました!

入力内容はうまくいかなかった前日までと何も変えていませんし、ネット接続環境も全く同じですから、単にOFIIのサイト側の問題だったようです。
この2週間、大変でしたが、まあ解決したから良いとしましょう。


なお、手続きの過程で支払う滞在税額は私の場合は200€でした。ビザに挟んでくれていたメモには250€ってなってたんですけどね。
こういうところも、フランスっぽいということなのかな。

 

こういうこともあるんだと事前にわかっていたら、もう少し穏やかな気持ちでいられただろうと思います。

同じような目に遭うかもしれない方のために、情報共有しておきます。