コロナ後のパリ暮らし

2023年4月から1年の記録

free以外の選択肢:prixtel

freeのSIMのプランは3つだけで、とてもシンプル。
https://mobile.free.fr/
(時期によって変更があるので、興味のある人はサイトをご確認ください)

2023年4月、私は中間のSérie Freeというプランを選びました。
データ通信容量は確か月110GB(すぐ解約したのでうろ覚え)で、月14.99€でした。でも翌5月に見た時は12.99€だったので、閑散期には安くしているのかもしれません。なんだかホテルみたい。
これでも十分安いし容量も持て余すくらいです。

ただ、freeは田舎では繋がりにくいとの書き込みが気がかりだったので、他にないかと探していたら、以下のサイトを見つけました。
https://www.monpetitforfait.com/

要は、MVNO各社の多々あるプランを比較したり、絞り込み検索したりできるサイトのようです。
B&You、Prixtel、Lebara、YouPrice、RED by SFR、SOSH…会社だけでもたくさんあって、さらにプランもいっぱいあるので、初めてだとどれが良いのかわかりません。
そのため日本語で評判など知りたかったのですが、RED by SFRの記事1件以外には見つけられませんでした。
しかし、こんなことも海外にいる今しかできない良い経験と考えることにし、思い切って契約してみることにしました。

どのプランもたいてい通話とSMSは無制限なので、選択のポイントを、

  • データ通信容量
  • 途中解約などの制限の有無
  • 値段

に絞りました。

最終的に私が選んだのは、prixtelのデータ通信容量が月20GB、6.99€のプラン。
https://www.prixtel.com
20GBを超えると、40GBまでなら8.99€、60GBまでなら10.99€、それ以上は低速になるようです。
フランスの海外圏とフランス外のEU国では15GBまで使えます。

私の場合、家と職場の両方ともwifiが使えるので、メインは外出時やフランス内外への小旅行の時。
ときどき日本とzoomをしたりして容量を使いますが、それでも月20GBくらいでちょうどいいし、超えてもプラス2€で20GB増えるので、想定外に使用してしまった場合にも安心です。
sans engagement、つまり最低契約月数とか、⚪︎ヶ月後に割引期間が終了して値段が上がる、といった制約もありません。
prixtelの通信網はSFRです。YouPriceだとOrangeかSFRを選べます。日本のMVNODocomoauかを選ぶ感覚ですね。楽天だとまだ人口カバー率が低くて場所によっては心配だけどDocomoauならほぼ大丈夫、というのと同じで、OrangeかSFRならfreeよりはいいんじゃないか、と判断しました(実際の使用実感はまた後日紹介します)。
ただし4G回線です。5Gのプランも15€くらいから見つかりましたが、以下の記事を見る限り、5Gの普及はそれほど進んでいなさそうで、その恩恵は期待ほど受けられないのでは、と予想し、見送りました。
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/14734/


では、契約の手順を紹介しましょう。リアルタイムでは保存していなかったので、改めてアクセスしてスクリーンショットを撮ってみます。
なお、実際に契約したのは4月7日ですが、この記事はその2ヶ月後に書いています。
いつのまにか、1€安くなってます。ちょっとだけ損した気分。

プラン概要

「Choisir ce forfait」で契約に進んでいきます。

MNP、sim種別の選択画面

Conserver mon numéroはいわゆるMNP。新規契約ならNouveau numéroを選びます。

私の場合はfreeからの転出ですので、Conserver mon numéroを選びました。

ここを今から再現しようとすると二重にユーザー登録しなければならないので、記憶を頼りに記します。

途中でRIOというコード番号を入力するように求められます。3179に電話して取得するようにとの説明があり、その通りにするとすぐにSMSにコードが届きます。

(あなたの名前) est titulaire d’un contract Free non soumis à un engagement.

Le RIO est: 000....

みたいな感じです。

そして、このMNPが本人によるものかを確認するための認証コードが送られてきて、それを入力する必要があったようです。たった2ヶ月前なのに覚えてない…だけど認証コードのSMSが残っていたので。

 

次に物理SIMかeSIMを選びます。eSIMを選ぶと、Choisessez votre smartphoneで自分の使っている機種を選択します。対応機種かどうかのチェックですね。スクリーンショットはiPhone12を選択した状態です。

物理SIMだと、SIMを郵便で受け取る必要がありますよね。私はパリに到着してまだ日が浅く、仮住まいで住所が確定していませんでした。

そのため私はeSIMを選びました。アクティベーションの方法など、その後の処理はすべてオンラインで済みます。

 

その下が請求料金です。物理SIM・eSIMのどちらでも、月々の料金とは別に、最初にアクティベーション料金10€がかかります。à payer aujourd'huiとあるように、この日の支払いはこのアクティベーション料金のみです。

 

次は、個人情報の入力です。
ここも、再現しようとすると二重に契約してしまいそうなのでスクリーンショットはありませんが、それほど難しくはなかったです。
最初にアクティベーションの料金10€を決済します。この段階ではクレジットカードが使えるので、銀行口座は不要です。私はwiseで支払いました。
しかし、月々の支払いには結局、銀行口座(IBAN)の登録が必要でした。
私はN26の口座を登録しました。

 

10€の支払いが完了すると、登録したメールアドレスに支払い完了のメールが届きます。

支払い完了のメール

続けて、eSIMのアクティベートの日程を知らせるメールも届きます(スクリーンショット省略)。私の場合は4月19日でした。2週間弱、待たされてしまいましたが、繁忙期でなければもっと早いかもしれません。

freeからも次のようなSMSが届きます。

Conformément à votre demande, la résiliation avec portabilité du numéro 07 @@ ** ;; ++ sera effecutée le 19/04/2023 entre 11H et 15H.

こっちの方が日付だけでなく、時間まで書いてくれてました。

 

いざ、4月19日。朝8時に、Prixtelからメールが届きました。
QRコードを使ってアクティベートできるようになるとのこと。

freeからの連絡にもあった通り11時から15時ということだったので、この間のどこかでアクティベートすればいいんだろうと思い込み、ゆったり構えていました。


そうしたら11時過ぎ、freeからメールが届きます。

Bonjour,

Vous avez demandé la résiliation de votre forfait mobile Free sur le
numéro 07 @@ ** ;; ++ et nous vous confirmons sa prise en charge.

(以下略)

 

え、もう不通になっててちょっとびっくり。
日本だと、ユーザー側がアクティベート作業をしてはじめてMNPが完了し、その作業をするまでは転出元のSIMが不通になったりしないですよね?
こっちのペースじゃない、これがフランス式か〜、と思いながら、急いでアクティベート作業をしました。
とくに難しいこともなく無事開通。テザリングも良好です。


その後、最初の月料金6.99€は、5月5日にN26から引き落とされました。
そして、びっくりしたことがもう一つ。
同じ日、wiseにfreeから6.28€の返金がありました。
なんと4月19日の解約以降分を日割り精算してくれたようです。
日本ではあまりないですよね。使った分だけを支払うというのは、納得感が高くていいなと思いました。
一方で、freeもprixtelも、契約を開始するタイミングがちょっと違うだけで料金が変わるのは、今一つ釈然としませんけどね…
一長一短、といったところでしょうか。