コロナ後のパリ暮らし

2023年4月から1年の記録

Navigoの写真はいろんな意味で適当!

パリにはメトロとバスの路線が網の目のように走り、さらにRERとトラムもあります。パリ中心から1〜5のゾーンに分かれていて、適用範囲や日数によって様々なチケットがあります。
一定期間パリにいるなら、Navigoが便利。要するに、これらに乗れる非接触型のカード定期券です。

地球の歩き方』にも詳しく紹介されています。日本語だし、私もとても助かったのですが、どうしても情報が古くなってしまいます。

一番違うのは金額です。

このところ、日本でもいろんなものの値上がりのニュースばかりですよね。パリも同じ状況で、交通運賃も値上がりしています。2023年4月の時点で、手元にある『地球の歩き方 パリ&近郊の町2023-24』に書かれている料金よりも、既に高くなっています。本家Île-de-France Mobilitésのサイトに最新の情報があるので、確認しておくことをお勧めします。

私が買ったのは、Navigo Découverte。最初に5€払ってICカードを作り、そこに1週間なり1か月なりのパスをチャージして使います。私は以下の1ヶ月のチャージを利用しています。

www.iledefrance-mobilites.fr


地球の歩き方』にはNavigo Découverteを作るのに「横2.5×縦3cmの写真が必要。写真は用意していくといい。」と書いてあります。なんて親切なんでしょう!この通りに写真を私は日本で準備し、パリへ持って来ていました。
それなのに、いざ買おうと最寄りの地下鉄の駅に行った際、せっかく用意した写真を部屋に置き忘れてしまったのです!!
このときは、取りに帰る時間の方を無駄にしたくなかったので、仕方なく駅構内の証明写真機で撮ることにしました。


こんな感じの、日本でもよく見かけるような証明写真機で、使い方も大体同じです。

パリの証明写真機

ところが、横2.5×縦3cmという大きさを選ぶことができません。

駅スタッフに聞くと、そこの写真機でパスポートサイズで撮れ、と言っている様子。ただし語学力が至らず、ほとんど想像…。
でもまあ、Navigoを購入する場所に置いている写真機なんだし、たぶん大丈夫だよね、と自分に言い聞かせるように、撮影に踏み切りました。
ほどなく、横3.5×縦4.5cmの6枚セットがペロンとでてきます。1枚しか使わないのに8€はもったいなかったな…ともかく、これを駅員のお姉さんに持っていくと、ハサミで切ってICカードに貼ってくれました。
こんな感じで…。

Navigo Découverteの写真添付面。6桁のid番号も記載されている。

プライバシー保護目的でid番号と顔写真を茄子で覆ったのでわかりづらいですが、白枠の「Nom et Prenom...」のところが、本来の写真を貼るスペースで、後で測ってみたらちゃんと横幅が2.5cmでした。
ところがお姉さんは、横3.5×縦4.5cmの写真をお構いなしに、枠からはみ出して貼ってくれたのです。しかも右側はだいぶ斜めに切ってくれてます。
なんだかフランスって、おおらかです。

 

さらに、おおらかだなと思ったことがもう一つ。
このNavigoは、写真を貼ったら、その上にラミネートシールを貼る構造になっています。
ですが駅員のお姉さんは、そのシールをくしゃっとくっつけてしまいました。最初は広げ直そうとしたのですがうまくいかず、「せしゅぺぇ〜(C'est super)」とつぶやきながら、結局ハサミで切り落としてしまいました。なので、わたしのNavigoにはラミネートシールは無しのままです。
実際には、さらにプラスチックケースに入れてくれるので、シールがなくても何も困ってはいません。

 

日本だったら、すみません、などと謝られそうなので、言ってみれば真逆の反応です。
後で教えてもらったのですが、フランスではよく、なにかちょっとした間違いや失敗した時に、自分を励ますようにsuperと言うのだそうです。

 

いいね、それ。わたしもいつか、しゅぺ〜っ、て使ってみよう。